1.10.2011

冬 眠 明 け



お正月休みは、大阪へ戻り
家族や親戚、長年おつきあいのある人たちとたくさん会って話したり、
実家の本棚にある魚喃キリコやらをぱらぱらと読んだり
HIROMIXに思い切り影響をうけた、当時の写真を引っ張り出して大学時代を見返し、
さらに遡り、真っ黒に日焼けして、やせっぽちな10歳の自分の映像を見て驚嘆し、
ソナタの楽譜などを弾いて、ピアノの先生の部屋の匂いを思い出し・・・

小学生の頃、夏休み冬休みとなれば一緒に過ごしていた、
みじん切りも波縫いも本当に細やかなわたしの祖母は、
すっかり寝たきりとなっているけれど、
顔を見たら、少しだけ目に涙をため、
わずかな指の力で手を握り、音のないことばを
ぎしぎしと伝えてくる。
もちろん元気な母も、無言でたくさんメッセージを
送ってくるけれど、それはわざと気づかないふり・・・。

でも1年前より、おせち料理もたぶん少しは上達し、
それから新しく生まれた友達の赤ちゃんを抱っこしたり。
東京に帰って来たら、会うべく人たちとは
約束なしに道端でばったり会うことができ、
本を読み、たくさん映画を観て、前に進んで行く時間。
かやのちゃんの絵の描き方が、さりげなく
でも明らかに進歩していたことも、驚いたし、うれしかった。

なんとなくまだ、時間を遡ったり、先を思ったりと
心が行ったりきたりしている1月。
その傍ら、年末にレコーディングした音源を慎重に聴き、
友達が描いてくれた絵を額装したりすることで、
止まることなく、ざんざんと流れていく時間やその瞬間の感情を、
どうにか瓶の中に閉じ込めようとしているのではないか、とも思う。
そうやって閉じ込めたものを、自分から手放してみる試みが
今年は控えている予感。

色んな人に同じことを言ったり書いたりしているけれど、
ほんとに今年も健康で、たくさん笑って、幸多き1年でありますように。