タイトルに惹かれて手を伸ばした文庫「天体による永遠」。
著者である19世紀の革命家ブランキが、要塞に幽閉されていた時に
書かれたという点で、ものすごく興味が湧いたので。
閉ざされた環境の中、有限と無限について思考を巡らす
その知力たるや。
ブランキ生前に刊行された数少ない出版物が
政治論ではなく天体論であったあたり、詳しく知りたいが
親しい仲で、その周辺を詳しく話して下さる方はいないものか、と
安易な道を無意識に手探りしている。
読書はわたしにとって、ある所では限りなく開かれていながらも
自分だけの、閉ざされた世界に身を置くこと。
自分自身がどれだけ小さな小さな、目にも留まらないほどの点でしかないことや
今生きる時代が、長い時間の流れにおいては一過性のものに過ぎないことを
少なからず実感することができる。
ただその点の上に立ち尽くすしかできないわたしに
先日とてもうれしい機会が与えられた。
初めて開催された読書のフェスにて、作家・小林エリカさんの朗読に合わせ
鉄琴で伴奏を添えるというもの。
エリカちゃんのすごいところは、今わたしたちが生きる時代と、
過去と、これから先の未来を、きちんと理知的に1本の糸で繋ぎ、
それを文章やマンガにして、彼女なりの世界観を崩すことなく
メッセージを投げかけることができるところ。
今回、舞台をご一緒できたことで、彼女の中の揺るぎない芯の部分を
また少し見ることができた。
舞台裏で出演者の方々の人柄に触れられたことも
ほかに代え難い思い出となった。そこに至った全ての道筋に心からの感謝。
わたしなりに今思うことは、読書という、とても個人的で閉ざされたことが
実は誰かと分かち合う瞬間にも繋がる。ということ。
見えないものを分かち合うことができる尊さ。
見過ごさずにいたいなぁ。と改めて。








